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2001年(平13)1月18日 議会レポのロゴ No.71

政治資金

 発表されている政治資金収支報告書を見ると、多くは企業団体からの献金で、個人献金は約15%。その個人献金も額は数万円から数十万円、さらには百万円というのがざらで、その献金元のほとんどはその政治家の親戚や会社の役員のようです。

 それを否定するものではありませんが、政治に必要なコストを広く浅く集めるという趣旨からは大きく外れているのが、いまの個人献金の実態だと言えます。

 と言っても国会議員の話であって、地方議員の多くはその個人献金すらほとんどなく、政治活動を充実させる為に四苦八苦しているのが実態です。

現実は厳しい…

 私の政治資金管理団体として中島健一事務所があります。その収入の100%が個人献金になってはいるのですが、その内ほぼ、99%は本人の持ち出し。つまり、純粋な個人献金(本人以外)は昨年1年間で1万円にもなりませんでした。

 議員の歳費が高いと言う方もいますが、議員活動をまじめにする人にとっては高いとはとても言えません。個人献金が増え住民が議員を支えるようになればと思うところです。

議員には政策スタッフが必要

 地方の時代、それにふさわしい議会活動が求められていますが、そのためにも政策能力が求められます。議員と言ってもすべての分野を把握しているわけではないですから、それを支えるスタッフも必要になります。

 そんなこんなを考えていると、議員の能力だけに頼る今の議会でいいのかと思います。

 極論かもしれませんが、思い切って今の議員数を半分に減らして、その浮いた経費で議員の考えや寄せられる住民の要望を政策化していく議員スタッフに充てていく方が、よほど議会としての機能が高まるのではないかと思うところです。

支援のご協力を

 いろいろ書きましたが、今年も市民の方から物心両面での叱咤激励を期待しているところです。ご支援をよろしくお願い致します。

水道料金値上げ、継続審議に

 累積している赤字解消を理由に、水道料金を引き上げる議案が提案されましたが、継続審議になりました。

 水道事業については、昨年の7月から継続的に水道事業経営審議会が開かれ、10月末に約30%の値上げ答申が出されました。その答申にそって、今回議案が提案されています。継続審議になったことで、3月の定例議会まで断続的に委員会審議などがもたれるのではないかと思われます。

子育て支援などを質問

 一般質問では、文化や社会教育関係、子育て支援にかんして取り上げ質問しました。行革と財政緊縮を進めるにあたって、文化や社会教育関係は、効果や成果が見えにくいと一番に目をつけられやすいところです。

 しかし、子どもの豊かな心を育む環境、地域文化の発展継続には欠かすことのできないものです。その視点からいくつか当局の姿勢を質しました。

○美術博物館の美術品等購入費を凍結するだけでは問題の解決にならない。美術品等を収集するのは館の使命であり、館への集客と経営観点からの運営をもっと問題にすべき。館長は名誉職とせず、熱意と専門性のある人が必要。

○図書館所蔵資料の質の低下を招かないようにすべき。また、図書を充分に活用するには専門職の司書を増員配置を。図書館分室の統合、自動車文庫の廃止検討は慎重にすべき問題。

○学校における図書室の充実をすべき。民間団体が理想としている二万冊の蔵書のある学校がない。司書教諭を今後各学校に配置されるが専任にするべき。読書の重要性を考え、今後の充実を。

○子育てセンターや保健センターなど、子育て関する事業を熱心に取り組み評価しているが、各部署の横の連携はどうか。相互に情報を共有化することでもっと良いものができる。子育て支援事業全体に目配りする部署が必要。また、情報誌も個々に出しているが統一するべき。

○幼児虐待の早期発見のための施策、相談体制の充実を。

○コンビニ等の活用で、住民票の交付等のサービスを充実させていくべき。

などです。

JR芦屋駅南まちづくり

 年末25日に地域の住民で組織している駅南地区まちづくり研究会から「第二次まちづくり構想」が提案されました。駅前ゾーン、国道二号ソーン、駅前住宅ゾーンの各部会から、整備目標、検討区域、その手法などが提案されています。資料をご覧になりたい方は、市建設部か中島まで。

(市会議員・中島健一)


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