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2017年(平29) 4月20日 議会レポのロゴ No.696

※予算議会での議案@

 2月下旬から始まった定例会で、審査された議案の概要を何回かに分けてお知らせします。議案の正式名称は長いので簡易にしています。いずれも可決されました。

固定資産評価審査委員選任
 現在委員の任期が満了するため次期委員を選任するもの。引き続き、難波里美氏を委員に選任しました。

○職員の勤務時間、育児休業の条例改正
 地方公務員法の改正に伴い、条例を改正するものです。具体的には、深夜勤務や時間外勤務の制限範囲を広げ、育児時間の対象範囲の拡大、介護時間の新設などです。こういう制度は、民間企業にも広まってほしいと思います。

○子ども・子育て基金条例の制定
 基金を設置し、その運用から生じる収益金を、子どもの健やかな育ちの支援に使うものです。

○教育振興基金条例の制定
 学校教育及び社会教育の充実及び振興を図ることを目的とした基金を設置するものです。

○大学等入学支援基金条例の制定
 経済的な理由により大学等への入学が困難な者に対して入学支度金を給付し、教育の機会均等を図ることを目的とするものです。

○国保条例の一部改正
 政令の改正により、保険料の算定及び軽減の対象となる所得金額に係る規定を整理するものです。国交のない台湾への投資等関係の改正ですので、多くの人にはあまり関係のない改正です。

○28年度 一般会計補正予算
 財政基金、減債基金、公共施設等整備基金、友愛基金などに約12億の積立金を追加、国保特別会計に約3800万の繰出金、私立保育所誘致に関する経費な ど保育所関係の経費減額が約4億6千万、他にも道路・橋梁の新設改良、芦屋駅南地区再開発事業の経費等の減額などがなされました。これにより、歳入歳出の 総額は約502億円に。

○28年度 国保事業特別会計補正予算
 一般被保険者の高額療養費を約3千万、高額医療費共同事業医療費拠出金を約4500万追加し、財源構成や償還金の追加を行いました。これにより歳入歳出の予算総額は約119億円に。

○28年度 下水道事業特別会計補正予算
 管路施設改築事業の予算の一部を、来年度に繰り越すものです。繰り越す金額は、約4千万。

○28年度 再開発事業特別会計補正予算
 事業経費を約1億3千万減額し、芦屋駅南地区まちづくり事業の予算を、来年度に繰り越すものです。

○28年度 宅地造成事業特別会計補正
 土地の売払い収入があり、一般会計にその金額を繰り出すものです。歳入歳出予算総額は約4億5千万に。

○28年度 病院事業会計補正予算
 外来収益の減額、入院収益の増額をトータルした病院事業収益、約5400万を増額し、費用も約4千万増額するもの。これにより、当年度純損失額は約4億9千万円、前年度繰越欠損金と合わせた当年度未処理欠損金は約117億4千万円に。市財政にとっては、大きな負担。

※選挙もいろいろ
 芦屋市だけでなく、全国で志を同じくする議員を増やしていくことも、日本の政治を変えていく大きな力になります。そんな観点か ら、選挙の応援に行くことがあります。今回、政務活動費で揺れた富山市で議員選挙があり、古い体質の議会を変革するため、議会改革の中心となっている議員 の応援に行ってきました。

 短時間でしたが、街頭宣伝から夜の個人演説会など弁士としてお手伝いをしてきました。選挙結果が気になるところですが、吉報を待っているところです。

 ところで、今回改めて感じたのは、地域によっても選挙のやり方や手法が大きく 違うなということです。何箇所かの陣営を回りましたが、必勝の鉢巻を演説会参加者全員がしている陣営もあれば、候補者がほとんど選挙カーには乗らず、地元 集会に顔を出すことに重点を置いていたり、逆に、辻立ちでの訴えに重きを置いて声をからしながら政策を訴える人も。

 一つ共通していたのは、地域にある公民館が地元住民の拠点として、また選挙の際にも地元選出議員応援のために良くも悪くも機能していたことです。

 富山市も都会化されているのは中心部だけで、それ以外のところは昔ながらの地縁関係が強く息づいているのを感じました。少々うらやましさを感じつつ、しがらみの強さも相当だろうなと、思いをはせたところです。

(市会議員・中島健一)


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