2016年(平28) 12月1日
No.688
※ごみ処理 自前か広域処理か
みなさんが出しているごみ、可燃物は収集されたあと芦屋浜にあるごみ処理施設まで運ばれ、焼却処理されています。
そのごみ焼却施設は、平成8年に供用開始し、一度延命化対策が行われ平成32年までの計画で運用中です。市は、そのあとの平成33年以降の計画について、国の指針にある近隣市との広域処理を行うか、それとも自前で建て替えていくのか検討を進める必要があります。焼却施設と併せて、資源化施設(不燃物処理施設、ペットボトル減容施設)についても、同様となります。
▼広域処理の案
○処理開始時期
資源化施設は平成36年頃、焼却施設は平成40年頃
○利点
・建設費及び維持管理費において、スケールメリットから経費削減できる
・大型の焼却炉になり発電効率が約4%上がる
・災害廃棄物仮置き場、建設候補地の選択肢が増える
○課題
・受け入れ側(芦屋を含む)の市民理解、搬入車両増加、環境への付加
・搬出側の運搬経費の増加
・ごみ処理について、広域内の自治体で協議が必要になる
▼自前で建て替えの案
○概要
同じ敷地内での建て替えを前提とすると、再度延命か対策を行いながら、既存の施設を解体し資源化施設、焼却施設の建設となる。処理方法により幅はあるが、約130億から160億円の経費がかかる見込み
○完成時期
資源化施設は平成33年頃、焼却施設は平成41年頃
○利点
処理方式、分別区分、熱利用計画など他市と協議する必要がなく、市独自で計画できる
○課題
建設費、維持管理費に多額の経費が必要。発電効率も
▼今後の進め方
広域処理の案については、運搬経路の関係や施設整備時期が近い西宮市と協議を進めていきたいと、市は考えています。
今後のスケジュール(案)は次の通りです。
今年12月 パブリックコメントを実施
平成29年4月 両市で協議を行う組織を設置し、検討・協議を開始
平成29年11月頃 一定の方針を明らかに
西宮市との協議をする前に、芦屋市としてどういった態度で臨むのか、しっかり決めておく必要があると思います。どの点で合意を得られなければ自前でする
のか、つまり妥協できない点はどこなのか、どこのラインで合意しようとするのか、です。その点を曖昧にしたまま協議に臨めば、結局は広域処理ありきの協議
になってしまいかねません。
広域処理か自前でするのか、一旦決まってしまえばそう簡単に後戻りはできません。慎重の上にも慎重を加えた合意作りを、市は進めてほしいと思います。
※設置運営事業者 決まる
涼風町に、再来年4月に開園を予定している認定こども園の設置運営事業者が決まりました。
社会福祉法人 山善福祉会 (大阪府茨木市)
公募には、7つの事業者が応募し選定の結果、右の法人になったとの事。詳細をお知りになりたい人は、市ホームページから選定結果の内容についてみることができます。
※引き続き ミズノ
現在、ミズノスポーツプラザ潮芦屋が使用している土地の賃貸契約が来年3月までとなっていることから、市は、健康増進施設(スポーツ施設)、地域交流に資する施設を整備することを前提に、土地活用事業者を公募していました。
案の定というか、やっぱり、というか、想像していた通り、現在使用しているミ
ズノしか応募がありませんでした。いえ、悪い意味ではなく、それなりに実績を積み上げてきた結果、他の法人が手を挙げにくかったのかと思います。それはそ
れで良いことだと思います。しかし、今回の賃貸借契約期間は10年間ですから、先に手をつけた方が有利になるということでは、公募という競争原理の意味が
問われかねない、という事を市も念頭においていて欲しいと思うところです。
地域に根ざしたスポーツプラザの今後の展開に期待をしたいと思います。
(市会議員・中島健一)
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