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2016年(平28) 5月19日 議会レポのロゴ No.674

※プライバシーの侵害??

 中島かおり議員のブログを読んだ人から問い合わせもあり、個別に説明をしておりましたが、議会としての一定の結論が出ましたので、この間の経緯を説明します。

 中島かおり議員が、予算委員会での私の質疑を取り上げ、「個人情報を本人の同意なく公開」した事は不適切だとして、議事録の削除を求める申し入れ書を議長に提出しました。結論としては、個人名を出したことは不適切ではなく、議事録削除もしないことに。

 そもそも何が問題となり、このような申し入れになったのか。それは、3月の予算委員会の中で、中島かおり議員が行政に不当な働きかけを行い、当局はそれに対して便宜を図ったのではないか、と私が質疑をしたことにまでさかのぼります。

※便宜? 不正常な参加?
 今年の2月に防災士の養成講座がありました。この講座は、市が補助金を出し申し込みのあった人を対象に、行われたものです。ところが、正式な申し込みをせずに、この講座に参加していたのが中島かおり議員です。

 当局は傍聴だ、などと弁解をしていましたが、机上演習にも参加しており、単なる見学・傍聴ではありません。電話一本の要請で、資格試験もある養成講座に参加できるのはどう見ても不正常です。一般の人であれば当然に参加できていません。

 この不正常な点を、私が名前を出し「当局は便宜を図ったのではないか」と質したところです。当局は、後日調査をして「便宜はなかった」との回答をしてはきましたが…。

 しかし、私の質疑中にも、担当課の職員が中島かおり議員と答弁の調整をした り、委員会後も担当課長が控え室を訪れるなど、突っ込みどころは多々あるのですが、その後、担当課長が急に体調不良で1週間ほど病休をとるし、市は議員か らの行政に対する不正常な働きかけについては厳に対応していくとの事ですから、実が取れれば良しとして、それ以上追求せず矛を収めたところです。

 この件については、議会としても独自に対応し、中島かおり議員に対し議長から口頭での注意が行われました。本人は、「反省している」との事だったそうです。

※ところが…
 それで終了かと思いきや、中島かおり議員から議長宛に申し入れ書が出されたのです。冒頭でも書きましたがその趣旨は、委員会審 査で名前を出したことについて「個人情報を本人の同意なく公開」した事は不適切とし、議事録からの削除を要求。参考として個人情報保護条例まで持ち出した のです。

 もうね、個人的には開いた口がふさがらない状態です。大方の議員も同じ状況だったのではないかと思います。個人情報云々を持ち出す前に「倫理に関する条例」をよく読んで自らの行為を深く反省して欲しいものです。

○芦屋市議会議員及び市長等の倫理に関する条例
第3条 議員及び市長等は,次の各号に掲げる倫理規準を遵守しなければならない。
(1) 市政への不信を招くことのないよう品位と名誉を損なう行為を慎み,その職務に関し不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと。
(2)略(3)略 
(4) その地位や権限を利用して市職員の公正な職務執行を妨げ,不正な影響力を行使しないこと。

 そうはいっても正式な申し入れ書ですから、芦屋市議会の良さを発揮して、代表者会議を開き、議会運営委員会にこの件を諮問し答申を出す、という手順を踏 んだところです。代表者会議では、中島かおり議員を呼んでその意図を聞きました。その場でも防災士講習の件は「反省している」とのことでしたが、それと申 し入れ書は別との事。

 そして議会運営委員会。この委員長は私で、そのまま私も審議に加わっても良いのですが、やはり当事者ですからここは自主的にその場を退席し、他の議員に議論をお任せしたところです。

 議論の中では、中島かおり議員は「本当に反省しているのか?」、また彼女のブログについても一方的できちんと対応すべき、との意見もあったようです。そ して結論としては、「議員は公人である」ことから「問題なし」。ごく当たり前の結論ですが、手順を踏んだ上でこの内容を議長に答申することに。

 議長は答申を受け、中島かおり議員に話をすることになりますが、どうなることやら。
 さて、まだ書きたい事はありますが、この間の経緯について 簡潔にお知らせしました。

(市会議員・中島健一)


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