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2015年(平27) 12月17日 議会レポのロゴ No.664

※屋外広告物条例、継続か?

 市内の屋外広告物を規制する条例が提案されていましたが、委員会において 継続審査とすることが決まりました。

 マスコミに取り上げられましたので、みなさんもご承知の事と思います。私からすれば、「その取り上げ方はどうかな〜」と思うところもありますがそれは横に置くとして、規制していくことには賛成なので、委員会で継続になったのは残念でした。

 現在、市内の広告物は県条例で県内基準が一律に適用されています。それが芦屋 市にとってどうなのか、これが課題として持ち上がってきたのは、もうだいぶ前の事です。芦屋市は、やはり芦屋市独自の基準で市内の広告物を規制しようと、 これまで何年もかけて準備をしてきました。芦屋景観地区や芦屋川特別景観地区を指定したり、芦屋市が独自に景観に責任を負う景観行政団体になってきたのも その一環です。そしてその最終段階になるものが、今回の屋外広告物条例だった訳です。

 確かに屋外広告物が規制されれば、これまで通りにできない所も出てきます。市 内の屋外広告物の約4割が「違反」とも言われています。ですが、そのほとんどは大手企業の広告物で市内にしか店舗がないような商店は、片手から両手の数位 だと市は説明しています。つまり、市内業者に迷惑がかかる例もありますがそれはごく少数です。

 少数だから良いわけではもちろんなく、これには撤去や看板架け替えをするなら 金銭的な助成もし、その期限も条件等はありますが5年から10年の余裕を持たせるので、芦屋の景観という観点から協力をしてほしいというものです。さらに は、条例で違反になったとしても、歴史的経緯を踏まえて特例として存続させる道も残してあるわけです。

 「市民の理解が得られていない」「営業上の死活問題」と議会でも意見がありました。本当にそうなのか、と思います。何かをやる時に、多くの人の理解が得られるにこしたことはありません。その努力も必要です。

市の肩を持つわけではありませんが、屋外広告物の条例に関しては今回提案されているどの議案よりも丁寧な方法をとっています。パブリックコメントを実施し、関係団体にも事前にその案内をし、要請があれば説明に伺うことまでしています。

 市内のある金融機関は店舗設置にあたって、すでに条例を先取りした広告物にしています。また全面改装したある医院もそうです。条例がなくても、市の意向を組んで協力しているところもあるのです。
 芦屋の景観をどうするのか、屋外広告物条例の成り行きが注目されています。

※芦高跡地 再度の提案競技へ
 芦屋高校跡地、これまで度重なる変遷がありましたが、活用事業の事業者を決める提案競技を再度公告しました。

 今年5月に同じような提案競技を行い、応募事業者も複数あったのですが、「提 案合格者なし」の結果となっていました。今回改めて跡地を有効に活用してくれる事業者募集が行われます。敷地は約1・8ha。応募は年内に締切、年明けに プレゼンテーションが実施される予定です。

 順調に進めば、その後事業者が選定され仮契約、そして3月議会に契約議案が出てきます。最低売却価格は9億5千万円。
 良い結果が出ることを期待。

※残すは芦屋のみ 阪神高架
 阪神電車は、芦屋市の西市境から魚崎駅までの下り線が高架に切り替わりました。上り線も2019年には高架になる予定です。

 となると…、阪神間の主要な所で残っているのはこの芦屋地域のみ、ってことになります。以前から、踏切渋滞解消のため高架の要望は出されていますが、その動きは全くなし。高架がベストだとは思いませんが、芦屋市は一体どうしたいのか…。

(市会議員・中島健一)


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