2015年(平27) 10月1日
No.658
※赤字が続く、市民病院
一昨年に新築病院施設が完工し、市民の基幹病院としてその期待が高まっていま
す。しかし、経営的にはかなり厳しい、いえ非常に厳しい状況が続いているのが現実です。この現状を打開するために、改革プランを作成実行しているのです
が、経営面では思うような成果が出ていません。
その原因はなんでしょうか。やはり制度のおおもとである診療報酬制度に第一の要因がある、と言われています。確かにそうだと思います。診療単価が切り下
げられれば、それだけ収入が減るのですから。しかし、民間病院ではそれでも経営を成り立たせているのですから、公立病院の良さを発揮しながら赤字を解消し
ていく努力が必要です。
ちなみに、26年度末の未処理欠損金は
約108億7127万円
今後10年間の予測でも、平均して毎年数億円の赤字が続くとなっています。赤字がなければ市から繰り入れすることもなく、それだけ他の施策に回せる資金ができるのです。
これから10年間、毎年赤字が続く。そして現時点で累積赤字が100億を超えている。来年度から決算の表決については、厳しい態度で臨まざるをえない、そんなところまで来ているようです。
※市債残高 400億円台?
市広報では、震災で1100億円を超えていた市債残高が、484億円まで減ったと伝えています。
それは事実です。26年度末までに500億円を切ることが市長の公約でしたか
ら。ですが、これから順調にこの金額が減っていくかというとそうではありません。来年度は524億円に、再来年には534億円まで市債残高はまた増えるの
です。26年度末の484億円より少なくなるまでには、あと5年待たなければなりません。
新規の事業があるのも事実ですし、ここまで残高を減らしてきたのは、評価されるべき事です。でもなぜかすっきりしないというか、公約実現のために数字のマジックを見せられたような、そんなもやもや感が。
※中学校給食、格差の解消を
10月から潮見中学校で、長年求められていた中学校給食が始まります。自校調理方式という小学校給食の良さを中学校にも広げる、とても良いものです。しかし、問題なのは他の中学校での実施が遅れること。
山手中学校と精道中学校での実施は、校舎建て替えまで待たなければなりませんので、山手は3年、精道は5年も待たなければなりません。この格差はやはり問題と言えます。校舎建て替えを早める、あるいはそれまでの間、何らかの形で給食を行う対策は必要です。
格差解消に向けて、行政のさらなる努力が求められるところです。
※原付に、ご当地ナンバー
以前から指摘をしていたご当地ナンバーの導入を、芦屋市はいよいよ来年度から着手し実施に向けて動き出します。
原付のナンバーは自治体が独自にデザインでき、神戸市のご当地ナンバーはみなさんンも既に見たことがあるのではないでしょうか。現在、県内では神戸市をはじめ8市町で導入されています。「芦屋市でもかつて一部の市議から提案があったが、市は『芦屋は住宅都市で、採用できるような特徴のある建造物や市民に親しまれるキャラクターがない』として導入を見送っていた。」(神戸新聞9月11日付)
記事の「一部の市議」とは、私の事ですが、あの時、市内には「特徴のある建造
物はない」と答弁があり愕然としたのを覚えています。別に建造物をナンバーにしろと言ったのではないのですが、特徴のある建造物がないという市の認識に
は、本当に驚かされました。今回、改めて同じ会派の議員が追求し、実現に向けて動き出しました。うれしいことです。
「芦屋市の風景を盛り込んだデザインを公募する予定で、市課税課は『芦屋への愛着心や納税意識の向上につなげたい』としている。」(同新聞記事) どんなデザインになるのか今から楽しみです。
※保険の加入、義務化に
10月1日より、自転車の安全で適正な利用の促進に関する県条例が施行されます。これにより県内で自転 車に乗る場合、保険等に加入しなければなりません。
【自転車利用者】自転車利用時に保険等の加入が義務化
加入できる保険には、自動車保険、火災保険、傷害保険等に付帯する個人賠償責任保険、共済、ひょうごのけんみん自転車保険 、TSマーク付帯保険等があります。未加入の人は、早めに加入しましょう。
(市会議員・中島健一)
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