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2015年(平27) 4月2日 議会レポのロゴ No.644

※風雲急を告げ、市は撤回か?

 3月25日、南芦屋浜への小学校建設計画に対し白紙撤回を求め、議員14人が連名で市長に申し入れを行いました。

 申し入れの概要は、この間指摘されている問題点に懸念を表明し、市長に「市民 の信頼を損なうことのないよう」、白紙撤回の決断を求めるものになっていました。その効果があったのか、当局から議会に報告したいことがあると、急遽、民 生文教常任委員会が開かれることになりました。また、つい先日開かれたばかりの教育委員会が、議会報告の翌日 (3月31日)、 臨時に開かれることに。

 この流れからすると、市長が小学校建設計画に対しての(撤回?)意思を固め、議会に報告、その後に教育委員会でも追認するという事のようです。そうであれば、これまで私も主張してきた懸念がなくなるのですから、大きな前進となり、市長の決断を評価したいと思います。

 しかし、あえて触れるとすれば、統一選がなくても決断してくれたのか…。そこ は政治家ですから、臨機応変さも重要な資質だと思いますので、仮定での推測は止めておきます。が、心配なのは職員の市長に対する見方です。つい先日閉会し たばかりの定例議会では、市長の「小学校建設」の方針に沿って、職員が苦しい答弁(私から見ると)をしていました。特に教育委員会は、市長の意向を尊重し た対応をしてきていただけに、その心中はいかばかりか。職員間との齟齬が生じないよう、行政運営に努めて欲しいところです。

 つらつら書きましたが、あくまで推測です。正式には、民生文教常任委員会が開かれるまで表明される内容がどのようなものなのかわかりません(新聞は中止との報道ですが)。詳しくは、次号でお知らせしていきます。

※人事異動
 先日、市職員の人事異動がありました。それぞれに悲喜こもごもあるかと思うのですが、最近気になるのが降格願い。家庭の事情や体調不良もあるのかもしれませんが、職員の減少による仕事量の増大が理由にあるとすれば、なんらかの対応が必要かと。

※通知表記載誤り 潮見中学校
 中学2年生の通知表で、「国語の評価・評定」と3年生の「出欠の記録」に誤りがありました。これは生徒からの指摘により発覚したものです。
 この誤りの主な原因は、
   ▼教科担当教員がデーター処理を誤ったこと  
   ▼点検作業(ダブルチェック)が行われなかったこと

 が挙げられています。

 厳しく指摘をしたいのは、行うべき点検作業がされていなかったことです。何の ためにマニュアルがあるのか。マニュアルがあっても棚に置いたままなら全く意味がありません。これは全ての業務にもいえることです。今後の対策について、 議会配布文書に「必ず複数職員で確認・チェックすることを再度確認し…」と記載されていますが、なぜか空しく感じました。既に決められている事を、きちん とこなすだけのことですから。

※芦屋学園 資産喪失報道
 ビジネスジャーナルが3月24日付けで「関西随一のあのセレブ学園が不祥事で危機 不透明に資産喪失、教職員らが告発の動き」と報道しています。市にとっては、市内の一私学の経営に関すること、とは簡単にいえない問題になるかもしれません。

 記事によると「同学園には2005年度決算時点で総額103億円もの現預金、 有価証券の保有資産があった。しかし、8年後の13年3月時点では、保有資産の90億円以上が不透明なかたちで喪失」となっています。そんな状況にある芦 屋学園と、市は市営住宅集約化事業に絡んで、芦屋学園と土地の売買契約をしたのですから。議会内でも一部問題点を指摘する声がありましたが、議案は可決し ています。

 今後注視しなければならないのは、芦屋学園に売却した土地(南芦屋浜下水処理場の東側)が、大学グランドとして使用され続けていくかどうかです。芦屋学園が土地を手放すような事があれば、市にとっても大きな問題となる予感です。

(市会議員・中島健一)


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