2015年(平27) 2月12日
No.637
※どうなる、教育長の人選
芦屋市の現教育長の任期は3月末までとなっています。さて、ご存知かと思いま
すが昨年に諸々の課題を解決するために法律の改正が行われ、教育委員長が廃止され教育長の権限などが整理されました。今回、その改正を受けての初めての教
育長人事案件が、議会に提案される予定です。
どんな改正かと言いますと、文科省の言葉を借りれば「教育の政治的中立性、継
続性・安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任体制の明確化、迅速な危機管理体制の構築、地方公共団体の長と教育委員会との連携の強化、地方に対す
る国の関与の見直し等制度の抜本的な改革を行うもの」……。これではわかりにくいので要点をかいつまんで…。
▼教育長
・任期が4年から3年に。
理由としては、市長の任期(4年)より1年短くし、市長の意向を反映。また、教育長の権限が強くなるので、教育委員よりも任期を短くし、教育委員と議会の同意によるチェック機能を強化できる、としています。個人的には、任期について「そうなのか?」の感がありますが。
・権限の強化
以前は、教育委員会の代表は教育委員長でしたが、この委員長が廃止され
委員長の職務は教育長に。また、以前の教育長は教育委員でもありましたが、教育委員会の構成員ではありつつも教育委員ではなくなり、代表者になりました。
この点は体系的にスッキリした感があります。ただし、指揮監督権が規定されておらず、今までどおりの合議制で見ようによっては教育長のしばりになるかも。
・その他にもかなりありますが、略
そして議会としては…
・議会の教育長人選チェック
今までも議会の同意事項でしたが、今後の任命同意に際しては、新「教育
長」の担う重要な職責に鑑み、新「教育長」の資質・能力を十全にチェックするため、例えば、候補者が所信表明を行った上で質疑を行うなど、丁寧な手続を経
ることを現在検討しています。定例会までには詳細を決め、提案されるであろう任命同意の議案に適用予定です。
※表決された議案の概要B
昨年の定例議会で表決された議案について、お知らせします。 ※議案名は簡易にしています。
○三条デイサービスセンターの指定管理
管理運営を任せる団体に、ハートフル福祉公社を指定するものです。期間は3年間。ハートフル福祉公社は、芦屋市が設立した団体です。当局の選定理由とし
ては、現在も指定管理者として良好に管理運営を行っているので、実績等を勘案し公募をせず引き続き任せたい、というものです。
理由はわかるのですが、公募をする、しないの判断が市民本位で、かつ恣意的にならないよう、今後も十分配慮して欲しいものです。可決
○財産の取得
芦屋浜にある芦屋大学グランド用地を、市営住宅の集約事業用地として利用するため購入するものです。契約金額は約36億4千万円。この取得もそうです
が、次に紹介する財産の処分についても、いろいろと懸念のある議案でした。その懸念について全て払拭されたわけではありませんが、渋々賛成した議員もいる
ようです。可決
○財産の処分
南芦屋浜に下水処理施設用地として確保していた市有地を、芦屋大学にグランド用地として売却するものです。売却金額は約24億円です。前述の議案と連動するものです。可決
委員会等で議論された視点としては、次のようなものがありました。
▼取得と処分の差額が12億にもなり、市の負担が重過ぎる。
▼処分予定の下水処理施設用地に市営住宅の集約を。
▼集約された後の市住跡地処理に問題あり。
▼集約後の場所に福祉施設。これだけ別枠にするのは合理的でない。
などなど。
○職員給与の改正
人事院勧告等を参考に、職員給与を改定し、55歳を超える課長級以上の昇給停止を行うものです。また、これに合わせて、地域手当の支給率を引き上げました。人事院勧告の受け入れは妥当かと思いますが、地域手当については、異論もあったところです。可決
○女性が輝く社会、実現への意見書
全会一致で可決しました。
○徳重光彦議員に対する問責決議
以前にもお知らせしましたが、全会一致で可決しました。
○政治倫理審査委員の選任
新たに、青山議員を追加選任しました。
(市会議員・中島健一)
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