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2014年(平26) 8月21日 議会レポのロゴ No.618

※避難情報の遅れ

 台風11号は市内にも被害を残しました。芦有道路の崩落による通行止め(奥池〜有馬間・復旧未定)や芦屋川突堤の崩れなど、いろいろとありましたが、やはり問題なのは避難情報の遅れです。

 みなさんご存知だったでしょうか。あの風雨が激しかった10日に阪急線以北の朝日ヶ丘、山手、山芦屋、岩園、東芦屋、東山、三条町に避難準備が発令されていたのを。

 この発令ですが、その情報そのものも県の情報収集システム、いわゆる「フェニックス防災システム」に入力されず、最大で2時間以上、市民への周知が遅れました。また、避難所の開設にも手間取ったとされています。

 「避難準備するほどひどかったか?」と思う人がいるかもしれません。しかし、システムとしてある基準になれば、避難準備、避難勧告となっていくのは当然で、それがうまく機能していなかったとしたら、やはり大きな問題です。早急に見直しが必要なのはいうまでもありません。

 そして情報の遅れが無かったとしても、市民への伝達方法はどうだったのか検証 が必要だと思います。防災行政無線で情報周知したようですが、天候が良いときでもよく聞き取れないのに風雨が強ければ尚更です。防災無線はいつもより音量 を大きくしたのか、その状況下でどの範囲まで聞こえたのか、広報車は何台でどこの地域を何回巡回させたのか。今後に生かせるかどうかは、まさにこれからの 検証にかかっています。

※節電閉庁を関西全体へ…
 山中市長が、関西広域連合と市町長との意見交換会で「節電閉庁を関西全体の取組みに」と呼びかけたそうです。

 「節電」の呼びかけは大いにやるべきです。市にとっては経費の削減にもなりま す。ですが「閉庁」はどうなのでしょう。芦屋に限らずどの自治体も職員が減少、仕事の量は増えていますし市民サービスの点でも、節電で休みをとる。ん?  という感じかと。閉庁と言ってはいますが、芦屋も通常通りの窓口業務も多くあります。県内初の取り組みは評価しますが、他自治体に対しては「多様な『節 電』をしよう」との呼びかけにしておけば、市長らしくスマートだったのでは。

(市会議員・中島健一)


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