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2014年(平26) 7月31日 議会レポのロゴ No.616

※前進? 後退?

 現在、お困りです課という部署が市役所にあり、市民からの意見や要望、問い合わせなどに対応しています。電話での対応は勤務時間内に限られていますが、メールやFAXでは24時間受付けているところです。そして、回答についてはおおむね2週間以内となっています。

 さて、1971年もう40年以上も前のことですが、芦屋市は「声の承り」24時間サービスをいち早く取り入れました。当時の新聞では「一般住宅用電話としては、その普及率が全国でもっとも高いといわれる」芦屋市ならでは制度だったようです。

 具体的には、24時間いつでも電話による意見や要望を受付けることにし、勤務 時間中は職員が、それ以外は留守番電話で用件を録音、翌日に対応するというものです。そして同時に5本の電話に対応できるよう、5回線も設置していまし た。注目すべきなのが、回答までの日数です。回答については3日以内にできるよう手配するとなっているのです。

 IT化がすすみ、手法は違いますが現在でも24時間体制が続けられています。 しかし、以前は3日以内に返事をするようにしていたのが、いつのまにか2週間以内になっているのが気になります。事務の効率化が進んでいるはずですから、 即日はむりにしても以前の通りおおむね3日以内に返事、回答するようにするべきでしょう。

 お困りです課の紹介では、親切・ていねい・迅速をモットーとしています。迅速というなら尚更ですし、現実には大半が数日以内に処理されているはずです。

 ところで、2週間という数字がいつどこから出てきたのか。要綱では「遅滞なく 回答」とあるだけで日数は出てきません。また、「処理を引き伸ばし、回避することなく」や「調査等に日時を要する場合においては、その旨の回答」をしなけ ればなりませんので、3日以内で十分のはずですし、2週間という日数の根拠を見つけることができませんでした。
 この日数、以前に比べて前進? 後退?

※芦屋の地名
 先日、研修会で芦屋の移り変わりを聞く機会がありました。芦屋に快速を停める為、毎日何回も乗車切符を購入した話など、大変面白く聞かせてもらいました。

 ところで、芦屋という地名は精道村となったときに一度消えかけたのをご存知でしょうか。明治22年、町村制の施行に際して、芦屋・打出・三条・津知の4 つの村が一つの村になるときに町名をどうするか、打出と芦屋は自分の村の名前を主張して譲らなかったそうです。それで、芦屋村内にあった小学校の名をとっ て、精道村となりました。

 精道小学校は、明治5年に設置された芦屋小学校と打出小学校が明治19年に統合されできたものです。「養精修道」から精道小学校となったのです。(芦屋の生活文化史 131P参照)

 ちなみに明治22年頃の戸数は…
             打出村 252戸
             芦屋村 242戸
             三条村  37戸
             津知村  18戸

 昭和15年精道村から市政が施行されるとき、精道市ではなく芦屋に戻ったのは、

「市制が敷かれたとき、打出市じゃなく芦屋市になってしまった事情を悔しそうに話してくれた古老の顔を思い出す。嘘だか本当だか知らないけど、古老は『打出村の代表の一人が席を外してるスキに多数決で決めてしまいおって…』って曰ってた。」
(マイケルのここは芦屋の打出HPの『芦屋市と打出について』から引用)

とのこと。いや本当かどうか村議会の記録を調べただけではわからないでしょうね

※兵庫県の市議会議長会総会
 高砂市で行われた総会に参加してきました。来賓挨拶では県副知事、そして県議会の副議長が演壇に立ったのですが、県副議長は例 の野々村元議員の弁明と謝罪に多くの時間を割いていました。ところで、野々村元県議は1800万円ものお金を一括返済したそうですが、どうやって調達した のかやはり気になります。

 総会では、兵庫県に対して国に積極的な働きかけを行い、法人実効税率の見直しに伴う代替財源の確保や、常態化している地方の財源不足への対応を求めた「地方公共団体の財源の安定確保について」と「国民健康保険の財政支援強化等について」を決議したところです。

(市会議員・中島健一)


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