[バックナンバーINDEX] [HOME]

2013年(平25) 9月12日 議会レポのロゴ No.592

※市庁舎の周辺整備

 来年度から2年間にわたり市庁舎周辺の整備を行うと、当局から説明がありました。
 具体的には、旧消防庁舎と裏手にある仮設庁舎の場所に、新たに本庁舎東館(仮称)を建設します。それに伴い、本庁舎南館と北館の内部改修を行います。また、現在水道部などが業務を行っている分庁舎を撤去し、緑地帯としての整備を行うとの事です。

 本庁舎東館(仮称)の概要
    階数 4階建て(地上3階、地下1階)
  入居予定の部署
     上下水道部、都市建設部
     3階は防災機能を備えた設備にし防災安全課、情報政策課
     災害時の対策本部等が設置できるものに

 これから地元との調整に入り、議会に正式に議題として上ってくるのは、来年の6月か9月定例会になりそうです。

※契約議案が審査保留に

 市庁舎南館の空調設備改修工事が、この定例議会に契約議案として提出され審査をされる予定でした。ところが、9月4日から報道された北陸新幹線談合の疑いで家宅捜査が始まった事件、この強制調査を受けている業者が、今回市庁舎改修工事の契約相手方だったのです。

 当局もこの情報を入手し、すぐ動いています。相手方に契約を降りる意向を確認したのですが、その意思はないとのこと。談合疑いの段階で、仮契約を破棄するわけにもいかず、当局としても手の打ちようありません。そして、そのまま議会審査になってしまいました。

 審査先の総務常任委員会では、この議案について審査保留としました。このまま定例議会中に審査を行わなければ、廃案となります。
 談合で処罰されているのであれば、入札できない、あるいは辞退させる仕組みはあるのですが、今回のように既に上程された議案で「談合疑い」が発覚した場合、その対応は難しいものがあります。

 国会ではよく聞く「廃案」ですが、もし廃案になれば、芦屋市では滅多にないことです。

※高浜松韻の街をめぐって
 市はこれまで4期にわたり、126区画のうち94区画を売却してきました。しかし、残りの32区画については、市が販売するの ではなく一括して民間業者に販売する方向を打ち出したのですが、地元説明会をする中でその姿勢を急遽転換、これまで通りの形態で販売継続を表明しました。

 市が一括販売に心動いたのは、売却状況が好ましくない中、土地を抱えたままで は金利等の経費がかさむので、この際一括して売却してしまい負担を減らす、という考えがあったようです。しかし、地元説明会で当然ですが大きな反発を目の 当たりにして、その考えを撤回することに。

 確かに、市の財政からの視点は理解できますが、既に購入している人からすればたまったものではありません。強行すれば訴訟に発展することも十分考えられます。そうなれば被告が市長になりますから、市も躊躇せざるをえなかったようです。

 販売方法に結論はでました。しかし、問題は土地を売らなければならないという事です。現在の販売方法で手詰まりがあるのであれば、根底から考え直し新たな対策を組み立てていかねばなりません。

※教育委員会委員の任命同意
 定例議会初日に表題の件が議題に上りました。現委員の1人の任期が9月末で満了するため、次期委員の任命同意をするものです。
 新しく任命同意された人は次の方です。
 
        松本明子 芦屋市呉川町

 この方は、この4月に潮見中学校育友会会長に就任していますが、今回次期教育委員に任命同意されたことにより、育友会会長については退任される事になろうかと思います。
 育友会のみなさんにはご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願い致します。

※浜風幼稚園の廃園を諮問
 市は、新たに学校教育審議会を立ち上げ、市立浜風幼稚園の廃園について諮問しました。諮問の理由(概要)は次の通りです。

 浜風幼稚園の園児数減少に伴い、望ましい教育環境の確保が困難になることが予 想され、また、新しい子ども・子育て支援制度の導入に向けて、就学前の教育のあり方を検討すべき時期にきていることから、浜風幼稚園の廃園の是非について 幅広い観点から検討を行ない諮問するもの。
 来年3月末を目途に結論が出される予定です。

(市会議員・中島健一)


バックナンバーINDEXへ
HOME