2013年(平25) 2月7日
No.571
※予算と議員・議会
予算議会では、来年度の予算を審査し自治体の活動をどうして行くのかが議論されます。議論されると言っても、執行側の行政が組んだ予算を議会がチェックをし、ほぼその通りの予算が可決されていきます。
予算をそのまま通しているから、あるいは議案をそのまま通しているからと、時折マスコミは議会が何もしていないかのような報道をしていますが、これは間違いです。
議案や予算に大きな問題等があり、議会としても看過できない、通すことができ
ない場合はもちろんあります。その場合は、議案の修正や否決もありえますが、ほとんどの場合、委員会での議論を通して、当局の考えを確認し過不足があれ
ば、指摘をして新たな視点を加え、行政執行がより良くなるようにする事で解消できているからです。
だからこそ、委員会等の場で当局の答弁をどう引き出すか、ここに議員の力量が問われてくるわけです。条例の文言だけでは分かりにくい点も、上手な議員は議論を通して当局の認識を質し、自分の意図する方向に条例が活用されるよう、誘導、言質をとっていくのです。
ただ残念な事に、一旦通ってしまえばその当時にどんな議論があったのか、当局はどう考えていたのか、忘れたかのような行政執行が行われ、議員もそういった当局を見逃している点は否めません。
しかし、議論を通して行政を正していること、この事を抜きにして議員・議会活動を議案の賛否や成立数だけで判断するのは、間違いです。私はそう思います。ですが、この活動が市民になかなか見えていない、ここも問題なのです。
将来的には、本会議だけでなく委員会の議論もネットで配信していく必要があります。そうすれば一目瞭然だからです。まだまだ時間はかかりそうではありますが…。
※まもなく定例議会
来年度の予算を審査する定例議会が、まもなく始まります。予定をお知らせしますのでお時間があれば傍聴を。
2月12日 火 告示日 議案説明会
15日 金 行財政改革特別委員会
18日 月 議会運営委員会
19日 火 本会議 開会、現年度分議案処理、施政方針説明
20日 水 都市環境常任委員会
21日 木 民生文教常任委員会
22日 金 総務常任委員会
25日 月 代表質問通告締切日
3月 1日 金 議会運営委員会
2日 土
3日 日
4日 月 本会議 現年度分委員長報告、採決 総括質問
5日 火 本会議、予算特別委員会
総括質問、新年度分議案処理
6日 水 都市環境常任委員会・分科会
7日 木 民生文教常任委員会・分科会
8日 金 総務常任委員会・分科会
9日 土
10日 日
11日 月 委員会・分科会
12日 火 委員会・分科会
13日 水 委員会・分科会
18日 月 予算特別委員会
22日 金 議会運営委員会
23日 土
24日 日
25日 月 本会議 委員長報告、採決、閉会
この日程以外に、代表者会議や協議会、委員間協議等が随時行われます。傍聴にお越しの際は、事前に確認をお願い致します。
※市と区議、今年の選挙
総務省による地方公共団体の任期満了に関する調査では、今年に任期満了を迎えるのは、首長では501、議会議員では325団体となっています。
議会議員のうち市区議会811団体のうち、160団体が任期満了を迎えます。その任期満了を迎える市区議会を都道府県別に見てみると、兵庫県が8団体で静岡県と岡山県と並び、一番多くなっています。次に多いのが7団体の長崎県です。
満了の時期を月別で見ると、4月が39団体で最多です。次が10月で30団体、11月が23団体となっています。
参考までに、政党別比例得票率の推移を掲載しました。しかし、国政と地方の選挙はこの数字とはまた別物です。
(市会議員・中島健一)
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