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2013年(平25) 1月31日 議会レポのロゴ No.570

※定例議会にてB

 昨年末に行われた定例議会での議案処理などについて、お知らせします。(議案名は簡略化しています)

○下水道条例の一部改正
 公共下水道の構造の基準及び終末処理場の維持管理に関する基準を定めるため、条例を改正するものです。可決

○水道工事等の資格に関する条例制定
 水道の布設工事の施工に関する技術上の監督業務を行わせる工事並びに当該監督業務を行う者及び水道技術管理者に必要な資格を定めるため、この条例を制定するものです。可決

○一般会計補正予算(第3号)
 職員給与費等の追加減額が主な補正です。これにより約7千万円が減額され、予算の総額は約380億円となりました。可決

○社会福祉法人の事務を県に委託
 社会福祉法に関する事務のうち、芦屋市が処理すべき事務の管理及び執行を兵庫県へ委託するため、議会の議決を求めるものです。
 社会福祉法が改正され、社会福祉法に基づく法人の認可、指導監査等の権限が兵庫県から芦屋市に委譲される事になりました。ところがその権限を県に委託するというものです。

 こんな手法をとっているのは全国では兵庫県のみで、地域主権の流れにも反するものだと思います。反対をしましたが可決されました。可決

○火葬場の管理者の指定
 管理を太陽築炉工業株式会社に指定するものです。指定期間は、25年4月から5年間です。可決

 管理者募集でこの太陽築炉と日本管財株式会社の応募がありました。指定管理者選考委員会が開かれ、審査の結果、太陽築炉が推薦されていました。

○訴えの提起
 市営住宅使用料を長期にわたり滞納しており、再三再四の催告に応じないため、訴えにより市営住宅の明け渡し並びに滞納使用料及び損害金の支払いを求めるものです。可決

○ドラッグストア建設計画の請願書
 高浜町(浜風小学校前)に大規模店に匹敵するドラッグストア建設が持ち上がっているため、それに対し地元の声を聞くように市からの働きかけを求めるものです。可決 

○議会会議規則の一部改正
 これまで、議会として公聴会や参考人を呼ぶときは、委員会の場でしかできませんでしたが、本会議においても可能とできるよう会議規則を改正するものです。可決

※中学校給食 報告書
 中学校の給食をどうするのか、この間議論が続けられてきましたが、給食実施検討委員会が報告書をまとめましたので、その概要まとめをお知らせします。

協議のまとめ(報告)
(1) 芦屋市の小学校では,昭和8年に自校方式により給食が開始され,食を大切にする取組が丁寧に行われてきた歴史がある。その中では,給食の質の向上,個に応じたアレルギー対応等の取組が丁寧に積み重ねられ,多くの人がこの給食に誇りをもっている。

(2) 芦屋市の小学校では,子どもたちが将来,どういう食事をとっていけばよいのかを示せるような給食が提供されている。このような「食のモデル」となる給食が 「芦屋らしい給食」として評価されてきており,各小学校では,豊富な献立を用意し,手作りへのこだわりや,きめ細かな対応の充実等,その実現に向けた努力 が続けられてきた。

(3) 中学校で給食を実施するにあたっては,このような給食を小学校で6年間,子どもたちが食してきたことを踏まえ,小学校の取組を引き継いだ「芦屋らしさ」が表現できる給食を提供していくことが望まれる。

(4) 給食の実施については,様々な方式があるが,その中で自校方式は,作りたての給食が提供でき,アレルギー対応も含めた,きめ細かな対応が可能であることか ら,将来にわたって充実した給食を提供していくうえで,最も望ましい方式であると考える。ただし,その実現に向けての課題も大きいことから,慎重かつ丁寧 な対応が求められる。

(5) 自校方式で給食を実施する場合は,精道中,山手中学校では,給食施設の建設の場所の問題や校舎の老朽化の問題があり,二重投資を避けるためにも,校舎の建 て替えとセットで考えなければならない。この場合,多額の予算が伴うことに加え,3中学校の一斉実施は難しいという課題がある。体制の整った学校から順 次,開始していくことになるが,3中学校の給食開始時期に違いが生じることについては,保護者,市民に十分な説明を行い,理解を得る必要がある。

(6) センター方式については,中学校3校だけをカバーするセンターでは,効率性が高いとはいえないが,比較的早い時期に3中学校が一斉に給食を開始することが 期待できる。小学校で取り組んできたきめ細かな対応は難しくなるが,一定レベルの給食の質は確保できると考える。アレルギー対応の体制整備を条件に,選択 肢として残しておく。

(7) 小学校を親とする親子方式については,小学校給食に与える影響が大きく,現在の小学校の給食のレベルが維持できなくなることが懸念されること,またデリバリー方式は,給食の質を維持するための条件整備が難しいことから,選択肢からは除外したい。

(8) 以上の7項目の内容を踏まえること,特に,「芦屋らしさ」を表現できること,すなわち,「多くの人が誇りを持ち続けられる給食」「子どもたちが将来,どう いう食事をとっていけばいいのかを示せるような給食」を提供できることを条件に,十分な審議を尽くし,関係者の納得を得た上で,早期に中学校給食を実施し ていただくことを望みたい。

(市会議員・中島健一)


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