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2002年(平14)8月8日 議会レポのロゴ No.139

ごあいさつ

先週号で紹介をしたインターンの松尾さんからごあいさつ。

8、9月と中島健一議員の下でインターンをさせていただく松尾健二郎です。
現在は、神戸大学の経済学部に籍をおく四回生です。もともとは大阪の泉南の人間で、中学・高校はアメリカのメリーランド州で卒業しました。スポーツが大好き。福祉に興味を持つものです。最近は、ボランティアにはまってます。ボランティアやインターンでは、大学では出会えない人と知り合えるからです。
このインターンを通して、マスコミからでは分からない政治の「旨み」を色々と知りたいと考えています。よろしくお願いします。

行政視察の概要

 朝8時半に市役所を出発。目指すは盛岡。飛行機、バスと乗り継いで盛岡駅についたのはお腹の空いてきた12時ごろ。駅ターミナルで食事を済ませ、いざ市役所へ。
まずは、都市計画マスタープランについて。ここで知りたかったのは住民参画をどうしていたのかの点。

盛岡では、プラン策定に向け懇話会を設置し、公募委員を募る、市民アンケート調査を実施、まちづくりセミナー、まちづくりフォーラム、出前を含む住民説明会などを開催していました。驚いたのは、13の地域ごとで、ワークショップを開こうと現在進行形で努力をしている事。地域ごとにワークショップを開き、地域別の構想を住民の声を反映させ、より豊かにしていました。当たり前と言えばそれまでですが、この市では、プランを策定した後でもこの努力をし、「策定したらおしまい」という態度はとっていませんでした。それと、街をどうするか、小中学校の教材としても取り上げたとか。これにも学ばされました。 

市政に参加する事を子どものうちから体験さ、その声も反映させる、まさに一石二鳥ではありませんか。ところがよく聞くと、策定の懇話会がそう仕向けたのではなく、たまたま一人の教師が取り上げたのが始まりとか。それでもいきさつは別にして、この方法はぜひ今後の芦屋にも取り入れたいと思ったところです。

次は駅前整備について事業概要などを聞きましたが、もうひとつでした。確かに駅前は立派に整備されつつあったのですが、芦屋と比較して自由に整備できる土地の広さが違いすぎました。
JR芦屋駅南の整備は、財政事情から現在延期となっていますが、いずれは手をつけなければなりません。芦屋にとって一番いいものとなるよう、延期を好機に変え、行政も議会もそして地元の方も切磋琢磨をしなければと思いました。

帰り際に、議会図書室を覗かせてもらいましたが、あまり芦屋のものと変わりありませんでした。人口約三十万の盛岡が遅れているのか、芦屋が進んでいるのか。私から言わせれば、もっと充実させてほしいのですが…。

翌日は、電車に揺られる事約1時間、北上市に。ここでは北上総合運動公園、主に維持管理等について調査してきました。
「民間経営で軌道に乗る」と雑誌でも紹介されていたのですが、実態はとても軌道に乗っているとは言える状況ではありませんでした。確かに年間約20万人の利用者があるのですが、協賛や共催でお金も取れないことが多く、逆に補助金等の持ち出しがかさみ、維持管理費に見合うだけの収入があるわけではありませんでした。

ちなみに、委託している民間経営先とは市の体育協会で、維持管理費に約1億円、体協への委託料が約2千万円、貸し出しによる収入等は約1千万円。つまり約1億1千万円は市の持ち出しになっていました。
また、陸上競技場は、芝生の管理が大変で、最低五年間は週二回しか使用させないなどの利用にあたっての制約が多いこともわかりました。

これらの調査から、芦屋市でも陸上競技場を整備しようとしていますが、その必要性、利用頻度等を再検討する必要性があると改めて感じたところです。
現地視察の後は、また電車に揺られ、タクシーで花巻空港に。市役所についたのは6時ごろ。得るものも多かったのですが、ゆっくりする間もない、なんともハードな視察でした。

(市会議員・中島健一)


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